2017年08月06日

夕涼み


夏の美しさのひとつ 夕涼み
英語ではうまく訳せない 日本語の粋ではないでしょうか
立秋を迎えて、少し夜の風も変わる頃です

お昼間の焼けつくような暑さが暮れて
麻の服を纏うときのような、
柔らかく乾いた緩い風が吹き抜けるとき
ひとときの癒しの中に、今まさに夏の真ん中にいるということ
そして
私達はほんのりと 次の季節を感じとります

そんな 夕涼みが心地よい季節 
吹きガラス・草野啓利さんの作品たちが 
少しばかり 届いております

くさのA.jpg
いつもながら 柔らかな手触りの 優しい作品たち
夏のメニューにひときわ涼を添えてくれるプレートや鉢
その他、ゴブレットやグラスもすこし



ものごとの中にある「美」や「輝き」とはなんだろうと
いつも思います

かたちがなく、なのに 少し離れると 
恋しいほどにそのきらめきを 確認できるのです
でも、その只中にいる時には 
どうしても手中におさめることができません

それは私達自身が その手中にあるからなのですね

過ぎ去る瞬間に、見えるか 見えないか 

懲りもせずに憧れて また追いかけるけれど
いつも 少し先で 
夏の日の逃げ水にように 手招きをしています

すべての美術表現は、おそらく 
そんな どうしてもつかみ取れない 眩しい瞬間の記憶と影を
かろうじて留めることのできた、
強く 同時に とても 心もとないものなのではないか と感じています



皆様 それぞれの夏をお過ごしのことと思います

くさの@.jpg

美しさの一瞬を留めたガラスの中に 
あなた様の夏を映して
ぜひお愉しみいただけましたら 幸いです
数に限りがございますので なにとぞ お早目に...





7月の空.jpg

過ぎ去る瞬間を 捉まえることができたら




田中美術




posted by tanaka at 18:28| Comment(0) | ことづて

2017年08月03日

立秋へ


夏ですから、仕方ないのですが
厳しい暑さが続いております
皆様、お元気でお過ごしでしょうか

暑い暑いと過ごすうちに、8月に入り暦ははや立秋へ向かいます
夏休みの只中 お盆休みも近づいてまいりました
ご帰省などで、各地へ旅に出かけられるご機会も
増えることと存じます

弊廊では、立秋過ぎの8月10日(木)→31日(木)まで
「田中美術 中古道具の小さな集い」を
開催させていただきます
弊廊が専門といたします日本画の古書画はもちろんのこと
茶道具や骨董類もいろいろとお見せしたいと
予定しております

有恒嵯峨野.jpg
服部有恒 画「嵯峨野」日本画軸 共箱
軸寸197p

服部有恒(はっとり ありつね 明治23年〜昭和32年)は
明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家です
松岡映丘に師事し、抒情的な大和絵を多く遺しています
私共もとても好きな作家のひとりで
過去にも多くお取り扱いしてまいりました
こちらは、秋の嵯峨野で馬あそびに興じる人物
秋草と、絵の上部には月が描かれています

まだしばらくは、猛暑の日が続きますが
一足先に小さな秋を感じていただければ

その他のお道具類も、お楽しみになさってください

新神戸へお越しの折には ぜひお気軽に
遊びにいらしてくださいませ

あなた様のお越しを、心よりお待ち申し上げます


未来.jpg

熱の冷めゆく夕暮れ
たくさんの良き夏の思い出を


田中美術



posted by tanaka at 13:45| Comment(0) | ことづて