節気は雨水を過ぎて、
やっと 春のきざしも見え始めました
日が暮れるとまだ寒さが身を刺しますが
角のとれた空気には
柔らかさも感じます
風薫る、春の夜 も もうすぐですね
少し遠くの台湾・台北市では
弊廊も出展いたしております、「Infinity Japan Art Show2018」が
本日23日より始まりました
会場は、台北市内の「ホテルロイヤル日航台北」の4階フロアにて
会期は25日(日)までとなっております。
現地には、
作家の林孝三先生、岸田尚子さん、田住真之介さんと共に
弊廊店主がご一緒しております
早速、会場の様子を少しだけ



room411にて展示の、洋画家・林孝三先生の作品です
今回のテーマは「Happy Owls」幸せのふくろうをテーマにした新作を中心に
楽園シリーズとともにご紹介いたしております
林孝三先生の紡ぎ出される色彩は、本当に暖かくクリアで、美しいです
それは
国や人種を越えて、心に伝わってゆく音楽に似ています
そして

room406にて展示の、日本画家・岸田尚子さんと田住真之介さんのお二方
今回のフェアのために、新作を頑張って描いてこられました

岸田尚子さんの作品
岸田尚子さんは、「空気」「風」「水」といった目には見えないけれど
存在するもの、いわばアトモスフィア的なものを
独自に捉えて表現されようとしています
形のないものの、確かな存在
画面にすーっと吸い込まれるような心地よさと内省的な静けさのある
新しいタイプの日本画です

田住真之介さんの作品
「豹」の表現が際立っています。しなやかさと鋭さ。
田住さんは、生物の中にある研ぎ澄まされた「いのち」の表現を追究されています
形あるものの中にある、形のない尊いもの
大胆にとった白い余白の上に、ひと筆ひと筆、生み出されてゆく
近現代の日本画の流れを汲んだ、清廉な世界です
お三人の作家さん方の作品が、
台湾のお客様の眼にどのうように映るのか とても興味深く思います
それぞれの作家さんの持たれている 作品の「普遍(不変)性」は
きっと海と文化を越えて、心に伝わってゆくと
信じ、願ってやみません
楽しみな、3日間です

芸術は海を越え
そして
待ちわびた春も
海を越えてやって来ます
田中美術