疋田正章 油彩画展

透き通った瞳は遠くの何を見つめているのでしょう・・・。
関西では2年半ぶりの疋田正章さんの油彩画展がはじまりました。
疋田さんは現在京都在住で、大学の理工学部で学び画家に転身されたという経歴を辿っておられます。
しかしながら、描かれたネコたちに厳しさはなく光にきらめく瞳や、ふっくらとした毛並み。愛くるしい表情が甘すぎず、厳しすぎないタッチで 丁寧に描かれています。

そっと手を触れたくなるような・・・。

疋田さんは人物も多数描いておられます。
神戸には小磯良平という人物画を描いた作家がいて、今でも大変人気があります。
そのせいでしょうか“人物画”を受入れ、好む方が多いように思います。
人物画は技術だけでは描ききれません。技術も大変重要な要素ですが、人が人を描くのですから、
血の通った、温かさ感じられる人物画に魅力を感じます。
輝く瞳に、触れてみたくなるような肌。そして品。

疋田さんの描く人物画は綺麗なだけではなく、寄り添える。そんな身近な存在に思えます。
■ 疋田正章 油彩画展2010 ・ 3/3(水) → 8(月)
ザ・ギャラリー/ 田中美術 にて開催中。